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橋本匠護のコラム
屋根の暑熱対策をミニ牛舎模型で検証

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2026年8月21日

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昨年のコラムで、牛舎の屋根の暑熱対策についてご紹介しました。その中で番外編として紹介したのが、既存の屋根の上に白い畜波を重ねる方法です。実際に施工された牛舎は体感でもかなり涼しく感じたため、屋根の材質や組み合わせによって内部の温度にどのような違いが出るのか、簡単な模型で比べてみたいと思っていました。

そこで前回のコラムでは、「ちょっとした実験で諸々の検証をしてみようと思います!」と書いて、「つづく」としていました。あれから、かれこれ約1年。診療の合間に、ようやく続きを調べてみることにしました。

今回用意したのは、同じ大きさの段ボール箱3つです。小さな牛舎に見立て、屋根だけを次の3種類に変えました。

① ガルバリウム+畜波(間に隙間あり)
② ガルバ単体
③ 畜波単体

それぞれの箱の中に温度計を置き、昼過ぎの炎天下で内部の温度を測定開始。


↑牛舎模型の作成を手伝ってくださったSさん、ありがとうございました!

その結果がこちらです。

今回の実験では、ガルバ単体の内部温度が最も高く推移し、ガルバ+畜波では温度上昇が最も抑えられました。最も差が大きかった時間帯では、両者に4℃の差がみられました。また、畜波単体もガルバ単体より低い温度で推移しました。

ガルバ+畜波の温度上昇が抑えられた理由としては、白い畜波が日射を反射したことや、屋根を二重にしたこと、屋根の間に空気の層ができたことなどが考えられます。ただし、今回の実験だけでは、どの要因がどの程度影響したのかまでは分かりません。

もちろん、今回は段ボール箱を使った簡単な模型実験で、測定したのも1日だけです。そのため、「ガルバの上に畜波を重ねれば、実際の牛舎内の温度が4℃下がる」と言えるわけではありません。

それでも、少なくとも今回の模型では、屋根の材質や組み合わせによって内部の温度に違いが表れました。前回から気になっていた屋根の違いによる温度差が、少し見えてきたように思います。

せっかく模型も作ったので、今後は遮熱塗料や断熱材、屋根への散水など、ほかの暑熱対策についても条件を変えながら調べ、牛舎の暑熱対策をもう少し掘り下げてみたいと思います。

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