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加地永理奈のコラム
酸素缶の備え

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2026年7月1日

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分娩で子牛が生まれる瞬間は、何度経験しても緊張感がありますよね。
子牛が無事に生まれてくれるか、元気に育ってくれるかとドキドキします。

しかしながら分娩後、中には呼吸が弱くぐったりしていたり、舌や歯茎が紫色っぽい、といった様子を見せることがあります。
特に難産だった場合や分娩に時間がかかった場合には、こうした状態に出会うことも少なくありません。

そんなとき、応急的な処置として役立つことがあるのが、人間用の酸素缶です。


(岩谷産業HPより引用)

カップ状の部分を鼻先に当てて、シューっと酸素を送りながら呼吸を補助してあげると、顔を上げて自分でしっかり呼吸を始めることがあります。

もちろん、酸素缶は万能ではありません。
羊水が気道に残っていたり、低体温や循環不全があったりする場合には、酸素缶だけでは改善しません。
羊水が残っていたら数秒吊るして鼻や口の羊水を取り除いたり、体をしっかりこすって乾かして保温してあげたりする必要があります。

それでも、分娩直後の数分間や獣医師の到着を待つ時間などに酸素缶を吸わせることで、子牛の命を助けられることがあります。

酸素缶は、スポーツや災害備蓄として販売されていて、コロナ禍で一時は手に入りにくくなりましたが、今ではドラッグストアや通販でも簡単に手に入れることができます。

分娩用の備えとして、1本と言わず5本くらい置いておく価値は十分あるのではないでしょうか。

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