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橋本匠護のコラム
牛の療養食 尿石症編①

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2026年6月19日

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牛の尿石症は陰毛に砂粒状の結石が付着して白っぽく見える程度の軽いものから、尿道に結石が詰まり膀胱破裂を起こす重篤なものまで症状は様々です。育成牛から肥育牛まで幅広いステージで発生することがあり、現場でも比較的遭遇する病気の一つです。

尿石症の治療は状態によって異なります。投薬のみの内科的治療で改善することもあれば、手術が必要になることもあります。そして実際には、投薬や手術だけで問題なく改善するケースも少なくありません。

しかし一方で、現場では「薬で良くなったと思ったら再発した」「手術をしたのに再び閉塞してしまった」というケースに遭遇することもあります。

もちろん、すべての牛で再発したり治癒が長引いたりするわけではありません。しかし私は、治りづらい牛の回復を後押しし、再発リスクを少しでも減らすために、治療と並行してエサの内容を見直すことがあります。前回までのコラムでも紹介したように、病気によっては薬だけでなくエサの管理が治療をサポートしてくれることがあります。尿石症もその一つです。

まず尿路結石にはいくつかの種類があります。その中でも日本で比較的多いのが、リン酸アンモニウムマグネシウム、いわゆるストルバイトを主成分とする結石です。このタイプの結石は、マグネシウム・リン・カルシウムのバランスの乱れ、タンパク質の過剰給与、ビタミンA不足、飲水不足などによって形成されやすくなるといわれています。

つまり、これらの要因をコントロールすることで、結石ができにくい環境を作り、治療や再発防止をサポートできる可能性があります。また、この中には飼料設計の見直しによって比較的改善しやすいものもあります。

では実際に、尿石症の牛ではどのようなポイントに注目してエサを見直せば良いのでしょうか。次回は、私が現場で実際に確認しているポイントや、農家さんへ提案している飼料管理の一例について紹介したいと思います。

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