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戸田克樹のコラム
第547話「獣医師を呼ばなくても大丈夫かも判断!~分娩編①~」

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2026年5月14日

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 遠隔診療がちょっとしたブームになっています。遠隔診は電話、SNSなどを利用して牧場の管理者が牛の状況を説明し、画像や動画を共有することによって疑われる疾病や原因を獣医師が診断し、さらにその対応策について指示を出す診療スタイルです。デバイスを用いた診療のため、十分な診断がつけられるのか、畜主と十分なコミュニケーションがとれるのか、といった課題があるだけでなく、治療(投薬)が行えるのかといった問題もあります。ただ、離島を含む獣医師が少ない地域やすぐに獣医師が到着できない症例では非常に有効な診療スタイルです。

 ときには、「往診を頼むほどではないと思うんだけど・・・」というケースで遠隔診が利用されるケースもあります。特に診療所が農場から離れていたり、夜間であったり、農場側が気をつかって獣医師に連絡しにくいということもあるでしょう。そうしたケースの中には、「あのとき頼んでおけばよかった」と後悔するケースも少なくありません。こうした状況を無くすためにも、電話相談やSNSを通じての相談は今後も積極的に活用されるのではないかと思います。

 ところで、牛飼いのみなさんも「これって獣医師に連絡すべき?」と悩んだケースは過去にいくつもあるのではないでしょうか。もちろん、心配でモヤモヤするくらいであれば連絡して意見を求めた方がよいのですが、「これなら大丈夫」という基準を自分の中である程度定めておくにこしたことはありません。今回は分娩が始まったときに「これなら獣医師を呼ばなくても大丈夫」と判断してもよいポイントをいくつかご紹介します。もちろん、どんな状況にも「絶対」はありません。少しでも気になることがあれば、必ずかかりつけの獣医師に相談し意見を求めるようにしてください。

導入が長くなってしまったので、具体例は次回に持ち越します。

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