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ある農家さんが最近どうも肥育牛の成績が芳しくないと嘆いていました。この農場の成績はいつもトップレベル。質量兼備の素晴らしい枝肉をつくります。その代り導入子牛もピカ一であり、ある意味相当な割合で5等級がでないといけないような農場です。 成績が芳しくないとはいっても枝肉重量はかなりとれます。しかし、どうしてもA4-6あたりの成績ばかりがでてしまい、5等級が少ないのです。5等級がでてもA5-8やA5-9止まり。二けたがほとんど出ません。牛さんの養い方は何も変えていないし、思い当たる節がないんだとのこと。いろいろと悩みながら最初に生後24か月程度で追加するビタミン剤を止めてみました。 しかし、それでも出荷する牛さんの成績はあまり変わりません。どうやらあまり関係がなさそうな結果です。そして何よりもビタミンの追加投与をしていないのにビタミンA欠乏症の症状を示す牛さんがでてきません。肝臓廃棄もほとんど出ません。以前はビタミン剤を追加投与しない牛さんは肝臓廃棄が恐ろしく出て、瑕疵も多かったのに・・・。 これは何かおかしいぞということになりました。
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