(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
伏見康生のコラム
NO.287:お灸

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2014年6月11日

最後に牛にお灸をしたのは、何年前のことになるでしょうか・・・

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先日、導入時に立てない牛がいるということで往診に行きました。

自力では立てず、尻尾、お尻を支えてもちょっと無理。
ヒップハンガーは骨盤が小さすぎて嵌らず。
そこで牛を転がして腹帯を通し、フォークリフトで吊り上げ、数人で脚をしっかり着けさせると、思ったよりは力を入れて踏ん張って立ちました。

Pelvic location(骨盤と大腿骨頭の位置関係)に異常は無し、尾力あり、深部痛覚正常・・トラック輸送中におそらく転倒し、脊椎を傷めたと診断しました。
「ぎっくり」的なものでしょうか?
私のお友達です笑

さて、何とかなりそうな牛ですので、どの様にリハビリをして行こうかと思案していると・・・

「お灸はどげんね?(How about OKYUU?)」

と、農家さんから提案を受け、実に久しぶりでお灸処置をすることに決めました。

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6年以上お灸処置をしていなかったので、「天平」「百会」程度の基本中の基本のツボくらいしか名前も覚えてませんでしたが、モグサと味噌を手に入れ、すぐさま実行しました。

傾いて座っているためツボがわかりにくいのでラインを引き・・・
味噌を盛り・・・

NO.287:お灸_01

モグサを盛って・・・
着火!!!!

NO.287:お灸_02

もくもく

さて、しっかり立てるようになってくれるでしょうか?

つづくっ!

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