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伏見康生のコラム
NO.256:寒冷凝集素症

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2013年10月30日

牛の臨床に関わって、ある程度の病気には遭遇したつもりでいましたが、まだまだ知らない病気はあるものです。

先日北海道を巡回中、農家さんで後肢のナックリングを主徴とする病気に出会いました。
歩行中、時折子牛の後肢球節が片則性にナックリングしてしまう病気で、今月だけで10頭以上出ています。
超音波画像診断や関節液の吸引、身体検査等により感染性関節炎の可能性は低いと考えましたが、根本的な原因はまだ分かっていません・・・難しい・・・

NO.256:寒冷凝集素症

情報お持ちの方、いらっしゃいませんか??

その病気について調べているときに、北海道の知り合いの獣医師にお話を伺うと、寒冷凝集素症と言う聞き慣れない病気について教えていただきました。
直接この病気と関係あるかどうかに関してはまだ不明ですが、寒冷地において血管中の血液凝固が起こり、血栓症によって肢端や耳介の壊死を起こすという、フェスクフットに似た症状のようです。
地方病と言えば地方病・・・地域病でしょうか?

大学で習ったかなぁ・・・?

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