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「和牛への支援と将来展望(出雲普及員のコラム第5弾-5)」

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2018年12月7日

5,普及員を退職して
 
 平成28年3月末で、普及員を定年退職となり、4月から雪印種苗(株)に再就職させて頂きました。雪印種苗では、営業マンと一緒に技術支援の要請があった農家さんを巡回し、和牛飼養管理のアドバイスをすると同時に、同行した営業マンのスキルアップにつながるよう現地を巡回しています。

 北は北海道から、東北、関東、関西、九州の20か所に営業所があるので、それぞれの営業所から技術支援や講演の要請があれば、その都度、駆け付けて行きます。この3年間で2か所を除いて、全ての営業所からの支援要請に応えてきました。私自身、色んな農家さんの牛飼いが見られるので、非常に参考になり有難く思っています。

 また、雪印種苗では弊社の和牛肥育用飼料「名人」を使って肥育されている名人会という、和牛生産者組織があります。名人会では年に6回、東京芝浦枝肉市場で枝肉研究会や枝肉共励会を開催し、私も参加させてもらっています。肥育農家さんの飼養管理状況を見たうえで、その最終生産物である枝肉を見ることが出来るので、大変勉強になっています。

 普及員時代は肥育農家さんにお邪魔する機会が少なく、もっぱら繁殖農家さんへの技術支援がほとんどでした。名人会参加農家さんには、繁殖肥育一貫経営の方もいれば、子牛を市場導入して肥育されている方もいます。それぞれの飼養管理を見るなかで、肥育に入る前の子牛時の飼養管理がいかに大事か、より具体的に分かるようになりました。

 肉牛ジャーナル2016年11月号に、「子牛の時の腹づくりが肥育成績を決める」と題して書かせて頂きましたが、本当にその通りであることを、優秀な肥育農家さんの飼養管理を見て体感しました。枝肉成績が良いことで肥育農家さんが利益を得られ、その利益を元手に家畜市場で子牛を購入します。従って、肥育農家さんが利益を得られるような子牛を生産することが、繁殖農家さんには求められます。その辺のところは、現代農業2017年9月号に、「肥育96頭の所得調査で証明された」というタイトルで書かせて頂きましたので、ご一読ください。


雪印種苗技術顧問として行った熊本県での講演会

つづく

技術士(農業/畜産) 出雲将之
 
 
~ 出雲普及員のコラムシリーズ ~

出雲普及員のコラム第1弾「幸せな牛飼いとなるための10カ条−1

出雲普及員のコラム第2弾「厳しい時こそ「カイゼン」のチャンス−1

出雲普及員のコラム第3弾「牛さんの気持ちになって考える

出雲普及員のコラム第4弾「牛さんとわたし
 
 

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