2018年8月24日 肺炎や腸炎の予防、栄養分の吸収正常化、肝膿瘍の予防、受胎率の向上、などにビタミンAと亜鉛がとても重要だということを前回お話ししました。 ついでですが、亜鉛は上記のビタミンAとの強調作用以外にも、肝臓の星細胞というところに蓄えられたビタミンAの輸送を行うタンパク質(RBP)の材料としても重要ですし、糖尿病で有名なインシュリン、アルコ−ル分解酵素や乳酸の分解酵素、骨折などの時に働くALPなど、生体内の重要な活性物質(約200種類!)の材料になります。 これで、繁殖母牛や乳用牛、哺育・育成子牛に対するビタミンAと亜鉛の重要性はご理解いただけたかと思います。ただし、ここで気をつけていただきたいのは、「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、ビタミンAにしても、亜鉛にしても「適正な量」を守らなければ、過剰症を起こしてしまう、ということです。特に妊娠中期のお母さん牛に過剰投与をすると、奇形や流産の可能性が高くなるから気をつけて下さい。 (続く) 前の記事 ビタミンAと亜鉛(ビタミンコントロールは必要か?) その1 | 次の記事 ビタミンAと亜鉛(ビタミンコントロールは必要か?) その3 |