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蓮沼浩のコラム
第531話:アフリカ豚コレラ

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2018年8月9日

 とにかく連日の猛暑で診療中は汗だく状態です。あまりの暑さにまいってしまいますが、体調管理をしっかりと行い、水分を補給しながら頑張りたいと思います。

 昨年の11月に家畜保健衛生所の先生が、海外の伝染病の発生状況について説明して下さりました。その中で特に「アフリカ豚コレラ」の話題が出て、東ヨーロッパのハンガリーで発生し、徐々に東アジアに近づいてきているので、今後の動きを注視する必要があるというお話がありました。アフリカ豚コレラは基本的にはアフリカのサハラ砂漠以南の地域で広がっている伝染病ですが、東ヨーロッパやロシアに広がってきています。さすがに日本は大丈夫だろうと考えていたら、8月8日の新聞に

「中国でアフリカ豚コレラ発生 侵入防止対策 徹底を」

との見出しで記事がでていました。
「おいおい、もう近づいてきているのか!!ちょっと早くない???」と思いましたが、結構な速さで広がっているので非常に不気味です。イノシシでかなり出ている病気なので、感染の拡大を抑えることが難しそうです。これからアフリカ豚コレラという名前を目にする機会が増えそうです。
 
 今まで考えもしなかったことが、最近は色々と起こります。これからの日本は海外とのやり取りが非常に多くなってくると思います。海外の人もどんどん日本に入ってきます。今回の記事を読んで今までの常識を超えた考え方で、これからの畜産の飼養衛生管理というものを考えていかなくてはいけないと思いました。確実に時代が変わってきていることを感じます。

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