2018年5月9日 雨…降りすぎです。 母牛が十分なエサを食べられていないと、まずは血中の糖(グルコース)が少なくなってきます。すると、そこから生まれるピルビン酸やオキサロ酢酸も少なくなっていきます。 こうなると、材料がなくなるわけですので、エネルギー産生回路であるTCA回路はその動きがストップしてしまいます。 さらに低エネルギー状態が続くと、なんとかエネルギーを補給しようとして体脂肪動員が始まります。 脂肪酸の分解で確かにエネルギーは補給できるのですが、その中でアセチルCoAがまた生まれてしまいます。 そして時間がたつとこのアセチルCoAは「ケトン体」へと形を変え、血液に乗って全身をめぐるというわけです。 そしてできるのがケトン乳。ケトンは簡単にいえば「酸」なので、それを多く含む母乳をズビズビのんでしまうとあっという間に下痢をしてしまうのです。 ● 中国物産株式会社では、牛用飼料販売の営業員を募集しています。会社見学大歓迎です。募集内容はこちらからご確認ください。 前の記事 第183話「部屋があるならそこがいいです」 | 次の記事 第185話「子牛の下痢が悩ましい!⑫~はじめては大切~」 |