(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
笹崎直哉のコラム
肺炎後遺症

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2017年6月20日

 皆様お疲れ様です。6月18日は年に一度のウルトラビックイベント「父の日」でしたね。その翌日農家さんに何か特別なことをしてもらいましたか?と診療の際にインタビューして回ったら、「お酒が届いた」とか「夜ご飯に連れて行ってもらった」嬉しそうなコメントばかりでしたが「電話もメールもなかった。次の日忘れてたすまん、というメールがきた」という悲報もありました(´;ω;`)。私はというと父にベルト、枕、そしてさつま島美人という焼酎を送ったのですが、翌日連絡がきて「もう島美人は飲み終わって空になった」という話になり発狂が止みませんでした(汗)。来年は何をしようかと悩ましいところですが、とにかく病気せず元気に生きていて欲しいものです。
 
 
 ではコラムに入ります。「最近咳が気になる」とのことで往診に向かいました。雄で13ヵ月齢の黒毛和種という情報のもと牛さんを見せて頂きました。すると「おや、これは、、、」と嫌な予感がしてしまいました。

そう肺炎を起こしてしまった牛さんが一緒に引き連れてしまう病気の骨軟症にかかってしまった牛さんと遭遇したのです。

写真を見て頂ければわかるのですが、簡単にいうと牛さんの体が妙にボコボコしています。背中のラインに注目すると歪んでいるのが一番わかりやすいですね。

そして前足に着目すると人間でいう手首の部分であります「手根関節」が伸ばしきれず曲がっている。またそれよりも遠位の関節であります球節に関しても沈下しています。これはよくみる骨軟症の所見です。
今回の牛さんに関しては食欲もあり、肺に雑音がなく、呼吸数も36回/分(正常は20回なので早めです)であり肺炎という診断ははっきりとできませんでしたが、鼻にびっしりと膿性の鼻汁が付着していたのでおそらく昔から呼吸器系の病気があったのではと予測しました。

シェパードでは肺炎になってしまった牛さんに行っている処置があります。
詳しくは松本のコラム
肺炎の後処置 2015年12月14日 (注射ができるという方へ)
寒中お見舞い申し上げます。 2016年1月4日 (注射するのが難しいという方へ)
を参考に実施してみてくださいね~。 

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