2016年12月6日 ちなみに リボソームにくっついてタンパク質合成阻害を行う抗生物質には ★アミノグリコシド系 ★マクロライド系 ★チアンフェニコール系 といった種類も含まれます。 リボソームには30 s サブユニットと50 s サブユニットという2つの構造物 で構成されていることを前回お話ししました 。 30s サブユニットに結合するのは 50 Sサブユニットに結合するのは くっつく場所は違いますが、どちらもタンパク質合成の作業を邪魔する作用を持っています。 実はこのリボソーム、わたしたちや牛さんの細胞にも存在して、やはり「タンパク質の合成」という大切な仕事を担ってくれています。 抗生物質を投与したら、牛さんに必要なタンパク質も作れなくなるの!? という心配はご無用です。 そのため、先に示した抗生物質は「細菌のリボソームはジャマするけど、牛さんのリボソームはジャマしない」という、なんともすばらしい働きをしてくれるのです。 つづく 前の記事 第113話「アンチバイオテック!③」 | 次の記事 第115話「アンチバイオテック!④」 |