2016年12月13日 治療牛をつかまえようと部屋に入ろうとしたそのとき まさかの牛が写真のように整列。奥でこちらをじっと見ているのが治療牛です。 これまで、ターゲット別に上記の抗生物質を紹介しました。 核酸というとあまり耳にしないかもしれませんね。簡単にいうとDNAやRNAのことで、遺伝情報がぎっしり書き込まれています。 この遺伝情報にはタンパク質の作り方も含まれていますので、病原体が細胞分裂をするためにはなくてはならないものなのです。さらに、細胞分裂するときには新しい細胞に遺伝情報をコピーして渡さないといけませんから、核酸そのものをもうひとつ作ってあげなくてはいけません。 病原体が「よーし!遺伝情報をどんどんコピーして、核酸をつくるぞ!タンパク質を作るぞ!!」と意気込んでいるときにそのお仕事をジャマしてくれるのが核酸合成阻害薬です。 こうした作用をもつ抗生物質の代表はみなさんもご存知「キノロン系」と言われる抗生物質です。 でも、DNAの合成をジャマしちゃったら牛さんの細胞分裂やタンパク質合成だってできなくなってしまうのでは???? 病原体がもっている核酸を合成する酵素のはたらきだけをジャマするように作られていますので、牛さんは元気なままなのです。ん~、すばらしい☆ 前の記事 第114話「アンチバイオテック!③ Part2」 | 次の記事 第116話「アンチバイオテック!⑤」 |