(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
「第227回 「どうしてもなじめない子牛ちゃん」」

コラム一覧に戻る

2011年5月12日

 どのようにしたらうまくロボットを使って仔牛たちを育てることが出来るかについては色々な報告があります。肺炎や下痢の予防、群編成のやりかた、ミルクの量などなど。そんな中でロボット哺乳についてちょっとだけ心にとめておいてもらいたいことがあります。それは、どうしてもロボット哺乳になじめない子牛がいるということです。大抵肺炎になります。そして治りも悪いです。何度も繰り返し治療するような子牛は出来るだけ早く判断をつけて手やりでミルクを与え、個別管理した方がいいですよ。そして重要なのは一度群れから離した場合はそのまま群れに戻すことなく哺乳期間を個別管理するようにします。調子が良くなったからといってまた群れに戻すとやっぱり病気になる確率が高いです。ロボット哺乳ではこの子牛の適正を見極めることが非常に重要だと思っています。無理して群で飼い続けるのではなく、ちょっと大変になるかもしれないけど、早めの判断が大切です。

|