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蓮沼浩のコラム
「第180話 「ガリ組を分ける その1」」

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2010年5月6日

 さて、前回のお話しで腰角と坐骨端と股関節がV字に見えるかU字に見えるかでガリ組、デブ組に分けるところまでお話ししました。今回はそのガリ組をいかにして分類するかを紹介しましょう。まずガリ組の牛さんの臀部をにらみつけます。そして視点を腰角と坐骨端に注ぎます。この二箇所は太っていると脂肪が乗ってきて丸みを帯びるのですが、痩せてくると角張ってきます。しかし、丸いのか角張っているのかはなかなかわかりにくいのでとにかく腰角と坐骨端を触ります。全く脂肪がなく、腰角と坐骨端の触った感じが皮と骨の状態であればその牛さんは2.50よりもBCSは低いと判断します。つまり2.25や2.00などです。そして、坐骨端にほんの少し薄い脂肪が付いていて、腰角が角張っていれば2.50、微妙ですが坐骨端にやや脂肪のパットがついて少し丸みがあり、腰角が角張っていれば2.75、腰角と坐骨端に脂肪のパットがついていると判断できれば3.00と評価します。う〜ん、わかりにくくなってきましたね〜。しかしここの評価は非常に重要なので次回は具体的な実践形式で紹介してみましょう。

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