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伏見康生のコラム
NO.261:子宮蓄膿症

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2013年12月4日

ここ数ヶ月で急速に子宮蓄膿症が増えた農家さんがいました

始めは、授精師さんにAIをしてもらうときに「粘液が汚れているから付けられない」といわれる牛が多くなり・・・

NO.261:子宮蓄膿症_01

その後、分娩後30日で子宮が明らかに太く、内部感がある母牛が多くなり・・・

パドック内に汚れた粘液、スソを白くした牛が目立つようになりました・・・

NO.261:子宮蓄膿症_02

30日以内で蓄膿している牛たちは、分娩以後AIもチョッケンも何もしていません
ということは、分娩時以外の汚染は考えられないという事です

一体何が原因かとみんなで考えたところ・・・
どうも分娩感知用の膣内留置センサーが怪しいという事になりました

以後、使用後のセンサーは再使用前に分解してゴシゴシと有機物を念入りに落とすようにし、
漬け置き消毒もよりしっかりと行うようにしています

さて、子宮蓄膿症は減ってくれますでしょうか!!?

・・・その一方で、私の子宮洗浄の手技は練られ、向上していっております!

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