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伏見康生のコラム
NO.242:立位観血去勢法

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2013年7月17日

さて、前回は伏見式捻転去勢ツールを用いたHENDERSON CASTRATION変法を動画で紹介いたしましたが、今回はシンプルな立位観血去勢法を動画で紹介したいと思います。

立位去勢は、部屋の隅に牛の鼻ををぴったりとくくり、アシスタントさん(通常農家さん)が体で子牛を壁に押し付け、尻尾を持ち上げてしならせ、術者(獣医など)が子牛の真後ろに座って去勢を実施するというスタイルで行うのが一般的と思います。

子牛の動きを極力制限するために柵の隙間から顔を出して首を曲げてくくると、非常にやりやすいです。
また、一番子牛が暴れる「切皮」と「結紮」の二点だけピンポイントで尻尾に力を入れてもらうと、アシスタントも子牛も集中力が保たれいい去勢ができます。
逆に、良かれと思ってガチガチに子牛を固定したり常に尻尾に力を入れていると、子牛がヘタリこんで座ってしまったりという失敗がよくあります。

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