第３０８話： グルグル回そう！　その２

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2012年12月20日

　さて前回PDCAサイクルという話をしました。なぜこのようなお話をするかといいますと、あまりにも世の中の変化が激しく今までの価値観、技術では立ち向かうのが困難な時代となっているからです。そのような中で是非とも皆さんに少しでもいいから牧場を成長させてもらいたいからです。
　たとえば肺炎の発生が多い場合。いつものように運を天にまかせて毎年毎年同じように肺炎が発生するのではなく、それならば抗体価を測ってみてその結果をみてからワクチンの投与を考えてみるなどというプランを立ててみるのも非常に重要なことです。そして肺炎の発生率をチェックして効果を確認してみましょう。そこでまた何かまだ問題があるならばたとえば畜舎消毒をやってみたりしてみましょう。そして効果を確認してみて今度は飼育密度を考えてみたり、餌の量を考えてみたり、とにかくいろいろなことができると思います。それはもう農場にあるありとあらゆる物事に改善の余地が必ずあると思います。しかしここで非常に重要なことがあります。ただやみくもにやってはいけません。必ず不完全でいいですから、PDCAサイクルという概念を頭に思い浮かべながら取り組んでみてください。そしてPDCAサイクルをグルグル回していくことで牧場全体がスパイラルアップしていきます。気が付けば螺旋階段をのぼるように上のほうに来ているのです。では一体全体どこから手を付けたらよいのだろうか？うちの牧場ではどんなプランを立ててみればいいのだろうか？こればかりは農場によって状況が様々なので難しいのですが、初めはすぐに効果が確認できることのほうがいいかもしれませんね。思い浮かばないときは周りにいる獣医さんや指導員さんに相談しながら是非新しい行動にチャレンジしてみましょう。