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口腔内の痛みでミルクが飲めないときの対処 |
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2026年8月19日
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先日、「子牛が舌先を痛がっていて、ミルクを飲めない」というご相談を受けました。

どうやら舌先をどこかで傷つけてしまったようで、乳首に舌先が触れるたびに痛みを感じ、哺乳量が低下している様子でした。
痛みによって哺乳量が落ちると、栄養不足を招き、その後の発育や免疫力にも影響します。
口腔内に病変がみられた場合には、まず口蹄疫などの重要疾病を除外したうえで原因を考え、適切な治療を進めることが大切です。
しかし今回のような症例では、原因への対応と並行して、痛みを和らげて哺乳量を確保することも重要ではないかと考えました。
そこで提案してみたのが、キシロカインゼリーの塗布です。
キシロカインゼリーはゼリー状の局所麻酔薬で、塗った部分の神経を麻痺させ、痛みなどの感覚を一時的に和らげます。
これは自分が大学生のときの話なのですが、口内炎が痛くてご飯を食べられなかった友人が、そこにキシロカインゼリーを塗ってしのいでいました。
これをふと思い出し、この子牛でも同様に、一時的に哺乳時の疼痛を軽減できるのではないかと考えました。
懸念点としては、舌の感覚や動きが鈍ることでうまく嚥下できず、ミルクを誤嚥するリスクが考えられます。
今回は、舌先に少量だけ塗って反応をみてもらうことにしました。
それと同時に、ビタミンB群の投与もお願いしました。
ヒトでも口内炎の改善に必要とされる栄養素は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6などのビタミンB群です。
これらのビタミンB群は、皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあり、不足すると口腔内に炎症が起きやすくなります。
牛用の栄養剤や添加剤にもビタミンB群を豊富に含む製品があるため、粘膜の修復をサポートする目的で補給してみてもらうことにしました。
今回は、キシロカインゼリーによる疼痛緩和と、ビタミンB群の補給による粘膜の修復で経過をみることにしました。
無事にミルクが飲めるようになって回復に向かってくれますように。
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