2026年8月10日 *********************************************************** 極端なたとえですが、「ゆで卵は冷やしても生卵には戻らない」といわれています。哺乳動物の体温は一定の幅に収まっていないと、代謝が正常に保てなくなるのです。そしてその「一定」の幅が、思っている以上に狭く、上下の差はたった1℃ほどなのです。体温がこの幅を超えてしまうと、酵素の活性、酸素の受け渡しなど、細胞を活かすための生命維持の基本動作が、じわじわ狂っていくのです。 環境温度が高くなりすぎると、牛さんも血管を拡張させて、肺から呼吸によって排熱したりして熱中症にならないように体温を下げようとします。この時肺からも水分が失われてしまいます。熱中症で脱水や血液の濃縮・酸性化が起こるのはこのためです。 人間なら汗をかくという手段があるのですが、牛さんはこちらの方法をとるのが苦手なんです。自然状態の牛さんなら、涼しい場所へ移動したり、水浴びしたりとかできますが、家畜として買われている牛さんは、自分ではそういう手立てが取れません。すべては飼い主であるあなたがやってあげなくてはならないのです。 今回は体温調節や代謝が不完全な子牛への対処を一つ上げておきます。 この酷暑の時期は、下痢を見つけたらいつもの処置(抗生物質や生菌剤の投与など)に加えて、初発時に高張食塩水100ml静脈注射し、酢酸リンゲル1リットル+重曹注100ml+レバチオニン20ml皮下注射してあげましょう。 そんな大げさな、と考えないでください。コンマ1%でも脂肪を防げたら安いものです。
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