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加地永理奈のコラム
出血のあるお産は要相談

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2026年7月15日

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この日は、「分娩予定を2日超過した母牛が、陰部から赤く出血しているが産もうとしない。漏乳もしている。」ということで診察しました。

いつもの分娩と違って出血があると、胎子は生きているかと心配になりますよね。

分娩時に陰部から出血があった場合、最も警戒するのは早期胎盤剥離です。

早期胎盤剥離では、胎盤が子宮から早く剥がれることで胎子への酸素供給が低下します。
その状態では胎子は低酸素状態となり、死亡につながることもあります。

この日診察した母牛は、一次破水をまだ確認できていませんでしたが、産道に手を入れると既に足胞に触れる状態でした。子牛も元気に動きます。
ただし胎盤のような触感にも2つ触れました。

やはり胎盤が少し剥がれ始めているようだということで、数時間以内に娩出させる方針となりました。

産道マッサージをしてやると、さっきまでご飯を食べていた母牛も鳴いて踏ん張り始めました。
牛舎を暗くしてこっそり経過観察。
その後、自力で足胞を出すまで分娩が進んだところで再び介助をし、無事に牽引で子牛が産まれました。

子牛を逆さにして胎水を出し、酸素を吸わせたところで子牛にも活力が出て、母牛もお世話を始めたのでもう安心です。

今回のように、「いつもと違って鮮血が出ている」という分娩の時は、迷わず獣医師にご相談ください。
保険診療で新設された「ハイリスク分娩管理」という項目もあります。
予め難産が見込まれる場合に、獣医師が付き添うことのできるものです。
この保険が適用になる場合もありますので、いつもと違う分娩のときはいつでも獣医師にご相談くださいね。

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