(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
戸田克樹のコラム
第555話「分娩間隔は過去の成績?その2~現状を知るための項目~」

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2026年7月9日

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分娩間隔は「今回の分娩日と前回の分娩日の間の日数」を表わしており、すでに授精も受胎もとっくに完了した母牛の成績です。極端に言えば、年1産を達成している牧場であっても、暑熱期などで授精が長期間できていなければ、現時点での成績は「良い」とは決して言えません。もちろん、現時点での繁殖成績が悪ければ、それはいずれ「分娩間隔の遅延」という形で表れてきます。ただ、それは次の分娩が終わるまで産出できないため、数字としてはすぐには確認することができません。
 逆に、分娩間隔が長い牧場であっても、いろいろと取り組んだ結果、早期授精や受胎率の改善が見られるようになっていれば、将来的に分娩間隔が改善することは間違いありません。このように分娩間隔はその算出方法上、現在の状況と比べてタイムラグが生じてしまうことが欠点です。

 では、今の牧場の状況を把握するためにはどうすればよいのでしょうか。

シェパードではその牧場の現状を把握するための項目として、初回授精日、初回授精目標達成率、初回授精受胎率、受胎率、授精回数、そしてJMRといった項目を利用しています。分娩間隔で過去の成績をおさえつつ、こうした項目の数値の推移で現在の成績が改善傾向なのかどうかを知っておくことが大切です。

 次回は、それらの項目をより具体的に見ていきますのでお楽しみに。

つづく

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