2026年6月23日 *********************************************************** Aさん「蓮沼先生、繁殖を大きくやっていても、いいことなんてないですよ・・・」 ハス「でも、令和4年、5年、6年の地獄の3年間よりはマシじゃないですか?」 Aさん「まあ、あの時よりはマシですけどね。でも厳しいことには変わりありませんよ。もしもあの相場が続いていたら、今ここで先生と話をしていませんよ・・・」 確かに先月中ごろから子牛価格も少し頭打ちの雰囲気が出てきています。一方で肥育農家さんと話をすると、また違った声が聞こえてきます。 Bさん「蓮沼先生~この俺が市場で必死になっても子牛が揃わないんですよ!大変ですよ!!」 ハス「むむむ・・・」 ここ最近、様々な物事が急激に変化してきていることを感じます。 先日ある農家さんがおっしゃっていました。 円安傾向は続いています。財務省が牽制しても、この流れは変わらない雰囲気を感じます。中東情勢も依然として先が見えません。日本の畜産は飼料の多くを海外に依存していますので、世界情勢の影響をもろに受けます。わかっちゃいるけど、もちろん、令和8年の7-9月の飼料価格も上げになります。 ある農家さんは昨年末からずっと、「子牛相場は必ず下がる」と言い続けています。当たるか外れるかはわかりません。しかし、もし相場が下がったとしても耐えられる経営体質を作ることこそが本当に重要なのだと思います。 「技術論ではどうしようもない」 そんな言葉を聞くことがあります。確かに相場や世界情勢は自分ではどうすることもできません。しかし、だからといって何もしないわけにはいきません。では何から始めるのか。小生はまず、自分の牧場の数字を正確に把握することだと思います。 分娩間隔はどうか。 意外なことに、これらを正確に把握できている牧場は決して多くありません。 相場の予想は誰にもできません。 しかし、自分の牧場の数字を見ることは今日からできます。これから先、大きな波が来るのか来ないのか。それは誰にもわかりません。だからこそ今、自分の牧場の足元をしっかり見つめること。それがこれからの時代を生き抜くための第一歩なのだと思います。 偉そうなことを書いていますが、実は獣医さんや関係各所の方々も同じです。結局は自分たちの現状をしっかりと把握し、方向性を定め、粛々と真面目に取り組んでいく。身もふたもない話ですが、そのように思っています。
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