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橋本匠護のコラム
冬場に母牛の子宮内膜炎と子牛の白痢が増える農場

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2026年3月13日

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冬になると、「子牛の白痢が増える」「分娩後の母牛で子宮内膜炎が多い」といった相談を受けることがあります。

これらは一見すると別の問題のようですが、実は同じ原因が関与していることがあります。その一つが寒さによるエネルギー不足です。冬場は体温維持に多くのエネルギーを消耗するためです。

母牛のエネルギー不足は乳質の悪化につながることがあります。さらに子牛自身も寒冷により免疫が低下しやすくなるため、結果的に白痢が増加することがあります。

さらにエネルギー不足の状態では、分娩後の母牛の子宮の回復が遅れにつながることもあります。中には子宮内膜炎に移行してしまうケースも見られます。

子宮内膜炎の母牛の粘液

もちろん、この影響は繁殖成績にも表れます。分娩後の回復が遅れることで「初回授精日数の遅れ」「初回授精受胎率の低下」といった形で成績が落ちることがあります。

「子牛の白痢が増える」「分娩後の子宮内膜炎が目立つ」「初回授精が遅れる」といった問題が同時に見られる場合は、一度分娩前後の母牛のエネルギー充足率を確認することをオススメいたします。

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