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戸田克樹のコラム
第521話「病気を減らすためにできること⑮」

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2026年1月15日

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 発育のよい子牛を作ることができれば自然と病気は減るものです。免疫機構もまだ発達途中の哺乳期子牛の発育をよりよくするために、今回は哺乳期に見落とされがちな粗飼料の給与について考えてみます。

 哺乳期といえばミルクを飲む期間だし、固形飼料から吸収できる栄養量はまだ少ない時期。ルーメン発達のためにスターターは必要だけど、粗飼料も必要なの???

 という考え方をお持ちの方もいらっしゃると思います。
 確かに、哺乳期子牛の消化管は成牛のそれとは大きく異なり、第一胃はほとんど機能していません。ルーメン内バクテリアの種類や量も少なく、絨毛も未発達です。粗飼料をいくら食べても発酵により生産される脂肪酸量は非常に少ないですし、それを吸収できる力も弱いです。

 じゃあ、やっぱり粗飼料はいらないってこと???

 そうはならないのが哺乳期の難しいところです。哺乳期には質のよい、柔らかい、そして短めの粗飼料給与が大切です。哺乳期の粗飼料の役割は、成牛のそれとは少しことなります。先に述べたように、栄養をとってもらうという役割は少ないです。その代わり、物理的なルーメン粘膜面への刺激、ブラッシング効果、アシドーシス予防、そして噛みたい欲求を満たす、といったさまざまな効果を与えることができます。

 次回はそれぞれの効果について、詳しく見ていきます。

 つづく

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今週の動画
気づきにくい口の中の変化。まいったなあ~~。

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