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第517話「病気を減らすためにできること⑬~寒冷期対策その3~」 |
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2025年12月11日
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最後に冷気の遮断と換気の両立という難しい問題について考えてみましょう。舎内に冷気を入れないように締め切ってしまえば牛の尿やふん便によって徐々に舎内のアンモニア濃度が高くなり、それにより粘膜が傷つき鼻腔粘膜におけるバリア機能が著しく弱まってしまいます。また、空気中の細菌やウイルス量が増加していくため、感染の機会が高まります。換気をしっかりすれば、こうした問題は避けられますが、寒冷刺激が強まります。これは大きなジレンマで、頭を抱えてしまいます。
悩ましいところですが、ここは、「気温が高めの日中にしっかり換気」もしくは「短時間の換気をこまめに」という方法で寒冷刺激を抑えつつ空気を入れ替える方法をとりましょう。休み時間の度に「おい!はよ窓をあけんか!空気が濁っちょっど(濁ってるぞ)!!」と怒られた時代が懐かしく思い出されます。また、ファンを利用して空気を循環させる方法も有効です。ファンによって敷料が乾きやすくなる二次的なメリットもありますね。敷料中の水分量が多いと、よく触れる腹側を中心に体温が奪われてしまいます。熱はエネルギーであり、できるだけ成長のために利用してほしものです。ただでさえカロリーロスが増える寒冷期だからこそ、少しでもそのロスを抑えるためにできることをやっていきましょう。

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今回は、出荷前の肥育牛の紹介です!
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