(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第855話:世の中の流れ その2

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2025年12月9日

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前回のお話で農家さんの戸数が減ってきているというお話をいたしました。それでは、ここ最近特に減ってきているといわれている黒毛和種の頭数はどうなっているのか。家畜改良センターさまのデータを使わせていただき、ここ最近の状態をみるためにサクッとグラフを作ってみました。

このような感じになりました。令和6年9月から令和7年10月までに176万6405頭から168万4274頭へ8万2131頭減っています。1年間で大体5%の減少です。
ただこれはここ最近の動きなので、過去の流れを見てみたいと思い、平成19年から令和7年の毎年9月時点での頭数をグラフにしてみました。

非常にきれいな波の形をしたグラフになります。今頭数は凄い勢いで減少していますが、実は平成22年から平成27年まで急激に頭数が減少した時期があります。この時は181万2274頭から157万5500頭まで23万6774頭の減少。大体5年で13%の減少なり。今回の頭数減少局面では、どの程度まで頭数が減っていくのか。令和5年から減り始めていますので、令和10年にどのような状態になっているのでしょう。過去の事例では157万500頭まで減ってから反転しています。日本の黒毛和種を何頭ぐらいで維持していくのか。適正頭数をどのくらいで考えているのか。もちろん小生に知る由はありません。ただ、国がどこの時点で動くかが注目のポイントになります。今のところ補正予算をみても、来年度の予算の予定をみても大きな動きは感じられません。現状を静かに見守っているように思います。

それでは・・・あまり作りたくはなかったのですが、小生が住んでいる鹿児島県の黒毛和種農家さんの戸数はどのように推移しているのか。

こんな感じになります。まあ、当然減っております。令和6年4月の5936戸から令和7年10月では5314戸。約1年半で622戸減っております。ざっくりと計算すると、毎月35戸ぐらいが様々な理由で店じまいしている計算になります。ただ、少~~~し減少速度が落ち着いてきているようにも見えます。

世の中の流れをひしひしと感じております。え~~~と、実は今日は休みなので昼間ですが、今から頂いたビールを家で飲んで酔っ払おうと思います。
 
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今週の動画
1トン越えの肥育牛!

今回は、出荷前の肥育牛の紹介です!

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