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伏見康生のコラム
NO.179:シルバー

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2012年4月11日

fushimi_179

 よく、ご年配の方をシルバーと呼ぶことがあります。あれは「バリバリの黄金期は過ぎたけども、熟練のいぶし銀の輝きがある」って意味だと勝手に解釈していたのですが、桐野先生に「白髪のことでしょ(笑)?」って指摘されたことがあります。

 先日、Sさんで導入牛の風邪の治療をしていたところ…となりの牛舎に白髪の牛を見つけました。
 治療後にその牛を見に行くと、同じ部屋のもう一頭も白髪、「偶然か?」とも思いましたが、なんと、その牛舎には他にも3頭の白髪牛がいました!
 12頭中に5頭もの白髪。ざっと見た感じでは他の牛舎には発生なし!一つの農家さんで、この牛舎だけ高確率に白髪が発生・・・
 自分の知っている限り、牛が白毛に換わる(元々の白斑とさし毛は除く)のは、皮膚に傷をしたあとに生えるときと加齢だけ。
 まだ2歳位までの肥育牛しかいないし・・・てことは頭頂部の傷、キズ、キズ・・・除角時のコテによる火傷か!!??
 真相は定かではありませんが、可能性はゼロではなさそう。偶然自分がみた2つの牛舎のうち一つに白髪が集まっただけで、よ~く探せば他にもいるかもしれません。追跡調査が必要です。

 ちなみに、Sさんご夫婦はいぶし銀の技術と経営理念を持つ、白髪の農家さんです(笑)

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