2019年4月11日 結構暖かくなってきたと思ったら、突然低気圧がきて鹿児島は荒れました。久しぶりに風が強かったですね~。 治療する時に小生が気をつけていることに、診断をつけること以外に、その牛さんの将来を予測しながら治療計画を立てるということがあります。短期的視野(1日~3日)、中期的視野(7日~1ヶ月)、長期的視野(1ヶ月~)と自分では勝手に分類しています。もちろん、この期間の区切りは非常に曖昧な面もありますので、そこまで厳密にはならずに、大まかに考えています。 例えばちょっとした風邪であれば、短期的視野の3日でいけそうだとか、肺炎であれば中期的視野で考えようとか、蹄葉炎などであれば、長期的視野でいけるところまで行ってみようなど、初診からある程度の治療期間と方向性を考えるようにしています。急性疾患であれば、短期的視野で急場を乗り越え、その後に中期的視野で方向性を決めていくこともあります。もちろん途中で方向性がかわることもありますが、治療を行う時は絶えずこれらの点を良く考えて、そして農家さんと今後の方向性について話してから取り組むようにすることは、非常に重要なことだと思っています。 「いや~~~、めちゃくちゃ散らかっているね~~~~」 などという事がないようにしたいですね。 しかし、言うは易し、行うは難し。偉そうに小生も話していますが、診断がしっかりとつけきらずに、思いっきり散らかった治療をしてしまうこともあります。そのような時はとにかく農家さんといろいろ話したり、スタッフで話し合ったり、文献を読んだり、さらに検査したりして、とにかく治療の方向性をできるだけ早く付けるように頑張ります。診断がついて、治療の方向性が決まると散らかっているものがだんだんすっきりとなってきます。 シンプルにすっきりとした診療。 小生の目指すところです。 前の記事 第562話:安心感 | 次の記事 第564話:物理的遮断 |