2018年7月24日 皆様お疲れ様です。なんといっても毎日暑いですね。東京でも気温40℃を観測したとのニュースを拝見しましたが、全国的に猛暑が続いております。日没後の夜間も気温が下がらない傾向にあり、一日中暑さに悩まされている笹崎です。また日差しが強いので日中外で働いている方は日射病が怖いですよね。農家さんで麦わら帽子をかぶってお仕事に励む方をよく見受けられますが、やはり頭を守ること大事だなと思います。私も直射日光から頭を守るために、麦わら帽子ほどの効果がないかもしれませんが、帽子やタオルを巻いて診療するように心がけています。まだまで暑い日が続きますが、体調管理充分に気を付けてくださいませ。 今回は牛さんの盲腸に関わる病気について話をしていこうと思います。盲腸は大腸の最初の部分で、回腸と連絡することによって結腸から区別されます。どうやら反芻動物の盲腸は体の大きさの割に小さく、成牛の盲腸は長さ70~80㎝、太さ12㎝程度で右側中腹部に位置しています。牛さんの盲腸疾患で代表例として盲腸拡張症、捻転、反転が挙げられます。拡張症の場合、盲腸は骨盤腔内にまで侵入するので直腸検査で、骨盤腔の入口付近で膨らんだ盲腸の先端(盲腸尖)を触ることができます。またその場合には肉眼的にも牛さんの右けん部が膨らんでいるように見えますし、その部位に聴診器を当てればピング音を聞き取れることがあります。本症は腸内容物の通過が障害されてしまうことが問題なのですが、部分的に通過障害になるものから完全に結腸までの連絡をストップさせてしまう症例まで様々あります。治療においても内科療法で治癒するものもあれば、外科手術を選択するケースもあります。次回から診断から治療方針まで詳しく進めていきます。 つづく ● 中国物産株式会社では、牛用飼料販売の営業員を募集しています。会社見学大歓迎です。募集内容はこちらからご確認ください。 前の記事 子牛の肋骨骨折 | 次の記事 休題 エサに赤土?? |