2018年4月11日 診療の電話がなりやみません。 いまの時期はどんな電話が多いでしょうか 「先生!牛がしりから血を出しとる!」 とか、 「うんちの中からへんなの(偽膜)がでてきたぞ」 とか、 牛飼いさんを悩ませる出血性腸炎(血便)の大量発生でございます。 春になると急に増えてきます。 そう、やつらとはコクシジウムさんです。 糞便検査をすると、それはそれは嫌になるくらい顕微鏡越しにコクシジウムの虫卵を見る毎日です。なんならこの時期の血便は検査しなくてもコクシジウム濃厚感染で断定してしまえ~!とやけになってしまいそうになるほどです(笑)。 春先の血便ではコクシジウムの「重度感染」に要注意です。 治療が長引くとこんなものが出てくる「偽膜性腸炎」という重篤なステージに移行してしまいます。恐ろしや 前の記事 第179話「子牛の下痢が悩ましい!⑨~発情とミルク~」 | 次の記事 第181話「子牛の下痢が悩ましい!⑩~よくないミルクの原因は~」 |