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蓮沼浩のコラム
第510話:環境整備

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2018年3月8日

 朝職場に向かうために診療車に乗ろうとすると、ボンネットになにやら粉がたくさんついています。あれ?何だろうと思って触ってみると、なんと灰でした。新燃岳の火山灰が鹿児島県出水市まで届いていました!

 牛さんの飼養管理をするうえで非常に大事な超基本的なこと。いつも牧場にいくと、この点に関して注目しています。それは何かといいますと・・・

 環境整備(かんきょうせいび)

これにつきます。やはり成績の良い農場は肥育でも繁殖でも必ずしっかりと環境整備を行っています。使ったものが散らかっていないか、牛舎をいつもきれいに整理整頓しているか、牛床や飼槽や水槽がきれいかなど、どれも飼養管理をするうえで一番大切なことになります。遥か昔から多くの先人達が、この重要性に関して口を酸っぱくして何度も何度も言っています。しかし、現場を回っていると、全く出来ていない事例ばかりです。100点満点で勝手に小生が採点すると、5点とか10点のレベルもザラです。これじゃあ、小生の過去の数学の試験の点数と同じじゃないか!!
 
あれ??ふと思いました。

君は偉そうに「環境整備」などと言っているけど、自分はできているのかい???

診療所の中を見回してみると・・・・・

で、出来ていないじゃね~~~~か!!!

いつも事務の竹ちゃんだけに掃除を任せて、われら獣医師組はまったく何もやっていない!!これではいけないという事で、現在は毎日事務所の環境整備を実施しています。やり方はいたってシンプル。毎朝のミーティングの後に、環境整備の時間を作ってコツコツ実施しています。時間は3分。しかし、この3分がミソ。きっちりタイマーで時間をはかって終了です。ちょっと始めると、すぐに時間がたってしまい、後少し掃除したいのに!!という気持ちになります。継続へのモチベーションが上がります。現在は毎日続けていることで結構事務所が整理整頓されてきました。継続は力なり。今後も続けていきます。
是非とも牧場でも普段の作業とは別に環境整備の時間をほんのわずかでも作ってもらえるとうれしいな~。たとえ3分でも一年で1095分。18.25時間です。3人スタッフがいれば18.25×3=54.75時間。結構いろいろできると思いますよ~~。

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