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戸田克樹のコラム
第172話「子牛の下痢が悩ましい!④~下痢の原因はウイルスや細菌だけじゃないⅡ~」

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2018年2月7日

先日は社長の分娩介助の動画が掲載されていましたが、ちょっぴりセクシーでしたね。

さて、今回は哺乳期の子牛にスポットを当てていきます。

ケース1 温度管理ができていません
これは母乳ではなく、ハッチなどで代用乳を用いて子牛を管理している農場で問題になるケースです。

子牛のミルクは40℃での給与が理想です。
体内温度が39.5℃程度ですから、それより低くなることがないように注意が必要ですよね。
重要なのは「子牛が飲むときに40℃であること」です。

現在、日本列島を寒波が襲っていますが、こんなときには
”つくったときに40℃だったとしても、子牛が飲むときにはすっかり冷めている…( ゚Д゚)”
なんてケースが多くなります。このようなケース、意外に多いんです。ホントに。

地道で面倒な作業ですが、子牛がミルクを飲むときに、「そのミルクが40℃を下回っていないか」という確認を1度されてみてください。つくったときの温度と比較すると、持っていくまでにどれだけ温度が下がるのかもわかるのでおもしろいかもしれません。

では、なぜ冷めたミルクはお腹に悪いのでしょうか?

つづく

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