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笹崎直哉のコラム
エサ食べてるかな?~総コレステロール~

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2017年12月19日

 皆様お疲れ様です。体調の方はいかがでしょうか?私は何故かここ最近体調が珍しく良好で、仕事終わりにダンスしても翌日疲れが残りません(^^♪。おそらく以前のコラムで紹介しましたがキッズダンサーから教わった「甘酒を朝起きたら飲もう」習慣が効いているのだと思います(もちろん関連性一切なしの可能性も大いにあります泣)。今若者たちで流行っているその甘酒なのですが、飲み始めの頃はスーパーで売っている小さなパックをその都度購入して飲んでいたのですが、いよいよ、、、

本腰が入り、ボトルに手を出すようになりました。ビタミンB群が豊富なのですので、おすすめです。日々仕事が休めず毎日一生懸命働かれている方々、試してみてはいかがですか?
 
 
 今回は総コレステロール(T-cho)についてお話したいと思います。単純にいえば脂質のひとつで、採血し検査すれば数値が分かるのですが、この数値が非常に大事になってきます。なぜ大事なのかというと牛さんの場合、血中の総コレステロール値は「摂取した飼料の量に依存して増加する傾向にある」ことと「肝臓で合成されるため、肝機能状態を知る」ことができるからです。

肥育農家さんで総コレステロール値を測る際に、高値であった場合は、やっぱり牛さんはそれに反映して良い体をしていますし、飼槽を見たら残さず飼料を食い込んでモノにしています。経験論での話なので信用性は高くないですが「牛舎に滞在する時間が長い飼い主さん」「エサをあげる回数を増やしている飼い主さん」は総コレステロール値が高いような気がします。

繁殖農家さんでも総コレステロール値は大事になってきますよ。お母さん牛でいえば卵巣周期で鍵をにぎる性ホルモンに「エストロゲン」、「プロゲステロン」がありますが、このホルモンの材料となっているのが、、、実はコレステロールなのです。ん~発情がパリッとしないな~、なんてときは数値が下がっていることが多いですよ。子牛ちゃんに関していえば戸田獣医師が以前コラムで紹介していましたが「脱毛」している子牛はこれまた見事にコレステロールが下がっているなんてケースがほとんどです。冬場は寒冷ストレスで子牛は特に免疫能が下がりがちです。寒くなる時期は少しカロリーを上げてあげることで思わぬ発育改善に繋がるかもしれません。しっかりと観察していきましょう!(^^)!。

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