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蓮沼浩のコラム
第451話:人材の重要性

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2016年10月6日

 先日子牛のお臍にある膿瘍とヘルニアの合併症の手術をしました。その時の写真を笹崎獣医師がとってくれていたので、後でモニターを見ながらみんなで検討会をしていると、小生が手術のあとに帽子をとって立っている写真が一枚ありました。

「あああああ・・・・・・!」

 小生、相当に髪がなくなってきています。いわゆる「薄毛」ですね。ここ最近頭洗うと抜け毛も多いし・・・・。ついに来てしまったか・・・・・。まだ時間はある。運命に立ち向かうか、それとも流れに身を任せるか・・・。いや~~それにしても、超凹んでいる小生の横で、坊主にしろ、坊主にしろって椎葉先生大喜びですごい楽しそうだったなあ~。あんなにニコニコして楽しそうな椎葉先生、久しぶりに見たよ(笑)。少し髪わけてくれ~。
 
 
 現在の日本は物凄いスピードで少子高齢化が進んでいます。いろいろな情報を見てみても、その結果と小生が普段見ている実際の現状の認識はそこまでずれていない気がします。今後はいろいろな産業で超人手不足となってくることは間違いなさそうです。当然、畜産の世界も人手不足がすでに始まっています。大きな牧場になると、人事というものは非常に大事なものになってきます。沢山の大学に求人を出したり、企業説明会などを行ったり、それは、それは大変な努力をしています。中には国立の大学院卒の方がいたりします。一昔前は牛飼いをするというと、親の跡継ぎが中心だったような気がするのですが、ずいぶん様相が変わってきているのを感じますね。

 しかし、現場を見まわしてみると、残念ながら従業員さんがすぐにやめてしまったり、なかなか人が来てくれなかったりと問題は山積です。これはある程度の規模の牧場になると必ず見られる問題のような気がします。現場を回って診療やコンサルをしていると、つくづくどれだけ優秀な人材をそろえることができるかが牧場の明暗を分ける勝負であると感じます。優秀な人材が来てくれる、そして元気に気持ちよく育ってくれる環境をいかに整えるかという問題はこれからますます重要になってくると思います。そして、入ってきてくれたスタッフもその期待に応えて一生懸命現場って成長していく。お互いが良い関係を築いていくことは非常に難しいですが、絶えず考えながら取り組んでいかないといけないようなきがします。これはもちろん牧場だけの問題ではなく、あらゆる職種でいえることです。人間って、本当に難しいですね・・・・。

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