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有留直暉のコラム
第7話 人獣共通感染症⑥

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2026年11月2日

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前回に引き続き今回も細菌による人獣共通感染症のコラムです。

今回紹介するのは「黄色ブドウ球菌」です。
牛では肉牛というよりも、ホルスタインなどの乳牛の乳房炎として有名ですが聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

ニュースなどで耳にするのは、この菌による食中毒の話題だと思います。人の皮膚に常在しており、素手で触った食品を長時間常温で放置してしまうと、黄色ブドウ球菌が作り出す毒素により、嘔吐や下痢、腹痛などの症状が見られます。毒素は加熱しても熱に強く、解毒されない点が特徴です。

一方で、牛では主に乳牛の乳房炎で問題になります。牛の乳房炎を引き起こす原因には、黄色ブドウ球菌だけでなく、この菌以外にも細菌や藻類、真菌、酵母などが原因として考えられています。症状は、発熱、食欲低下、乳量減少、乳房の腫れ、乳汁中に膿の混入などです。乳牛では、ミルクの生産ができず経済的に大きなダメージになります。

乳房炎以外では、黄色ブドウ球菌などによる膿痂疹(のうかしん)があります。皮膚がジュクジュクと化膿します。抗生剤で治療を行います。

今回まで人獣共通感染症のコラムをご紹介してきました。次回から別の話題でコラムを書いていこうと思います。

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