2026年11月2日 *********************************************************** 今回紹介するのは「黄色ブドウ球菌」です。 ニュースなどで耳にするのは、この菌による食中毒の話題だと思います。人の皮膚に常在しており、素手で触った食品を長時間常温で放置してしまうと、黄色ブドウ球菌が作り出す毒素により、嘔吐や下痢、腹痛などの症状が見られます。毒素は加熱しても熱に強く、解毒されない点が特徴です。 一方で、牛では主に乳牛の乳房炎で問題になります。牛の乳房炎を引き起こす原因には、黄色ブドウ球菌だけでなく、この菌以外にも細菌や藻類、真菌、酵母などが原因として考えられています。症状は、発熱、食欲低下、乳量減少、乳房の腫れ、乳汁中に膿の混入などです。乳牛では、ミルクの生産ができず経済的に大きなダメージになります。 乳房炎以外では、黄色ブドウ球菌などによる膿痂疹(のうかしん)があります。皮膚がジュクジュクと化膿します。抗生剤で治療を行います。 今回まで人獣共通感染症のコラムをご紹介してきました。次回から別の話題でコラムを書いていこうと思います。 |
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