2026年10月8日 *********************************************************** 植物の繊維はセルロースで構成されています。 そして、多糖類であるセルロースの最小単位が単糖類であるα-グルコース(ブドウ糖)です。この化学式はC₆H₁₂O₆で表されます。先のC₆H₁₀O₅に水分子(H₂O)が足された化学式になります。ちなみに、デンプンやセルロースなどの多糖類や二糖類が他の糖に分解できるのに対し、単糖類は他の糖に分解されることはありません。 多糖類が二糖類へ、そして単糖類へと分解される反応はいたってシンプルですが、ルーメンに住む原虫・細菌・真菌が糖類をエサとして利用することで、より複雑な分解反応が無数に行われています。そして、その結果として発生する分解産物は牛自身が利用できる形になっているのです。たとえば、牛が利用できる揮発性脂肪酸として有名なのが酢酸・プロピオン酸・酪酸の3つです。酢酸はCH₃COOH、プロピオン酸はCH₃CH₂COOH、酪酸はCH₃(CH₂)₂COOHで表されます。頭についているのがCH₃、お尻についているのがCOOHと共通ですので、この3つは形状が似ていることが分かります。 CとHとOで作られるセルロースやペクチンといった成分が、ルーメン内の微生物による分解によって、Cが2つある酢酸、Cが3つあるプロピオン酸、Cが4つある酪酸へと形が変化していくのです。
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