2026年9月4日 *********************************************************** ルーメンアシドーシスになると、ルーメン内でLPSと呼ばれる物質が増加し、それが体内へ移行することで、肝臓に炎症反応を引き起こす場合があります。つまり肝臓そのもののケアも必要ですが、より上流にある原因、つまりルーメン内の環境を整えることも重要というわけです。 では、具体的に肝炎の牛には、どのようなエサを考えればよいのでしょうか。 まず確認したいのは、十分な量の粗飼料が給与されているかという点です。給与されている量だけでなく、牛が実際に食べられているかも確認します。もちろん、粗飼料の品質も重要です。嗜好性が悪く十分に食べられていない場合や、カビや変敗がみられる場合には、粗飼料の変更などを検討します。 濃厚飼料の多給がルーメンへの負担になっていると考えられる場合には、牛の状態をみながら給与量の減量や、給与方法の見直しを検討します。もしくはビール粕などを添加して発酵スピードを調整することも良いです。 一部の添加剤も有効です。肝臓そのものをケアしてくれるものでいえば、ウルソ散、リカバリーM、VBEプレミックスなどが挙げられます。またルーメンをケアしてくれるものでは、トルラミン、ビスタセル、発酵バガス、ゼオライトあたりでしょうか。 さらに、ビタミンAや亜鉛の不足が疑われる場合には、月齢や給与内容を確認したうえで注射や添加剤(ドン八ヶ岳など)での補給を検討します。ただし、必要な量は牛の状態などによって異なることもあるため、それぞれに合わせて調整することが大切です。 肝炎というと、肝臓に対する注射や投薬に目が向きやすいと思います。しかし、ルーメンアシドーシスが背景にある場合には、肝臓だけでなく、その上流にあるルーメンの状態を見直すことも重要です。 |
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