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戸田克樹のコラム
第562話「栄養素は給与量よりも吸収量が大事」

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2026年8月27日

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低カルといえば乳牛のイメージですが、実は黒毛和牛にも起こりうる疾病であるのは皆さまご存知の通りです。泌乳量はホルスタイン種と比べて明らかに少ないですが、それでも体内の血液から乳汁を作る過程は同じです。ミルクには子牛の成長に必要なタンパク質やアミノ酸、糖類、ビタミンやミネラル類、そしてカルシウムが含まれています。それらの元はもちろん母牛が食べた飼料です。

 ミルクは毎日作られていきますので、母牛はその分だけ余計にエサを食べる必要があります。私たち人間と異なり牛は好きなようにご飯を食べられるわけではありませんので、管理者側が「余計に必要となるエネルギー分を追加して給与する」必要があります。

 ここで忘れられがちなのが、「給与した分がどれだけ吸収されているか」という観点です。たとえば、肥育牛では便性状が悪化したときにトウモロコシや麦などがそのまま便といっしょに出てくることがあります。これらは、消化吸収されずに、ただただ腸管を通過しただけということになります。つまり、「与えていたけど吸収されていない」ということです。

食べたものがすべて身につくわけではないので、「吸収率」という概念は意識しておいた方がよいかもしれません。添加剤を見るときは、成分含量は意識されることが多いかもしれませんが、吸収率についてはあまり考えることは少ないのではないでしょうか。もちろん、基本はメーカーが出している、1日あたりの添加量を守ってもらえれば問題ありません。吸収率を下げないためには、腸粘膜の状態を健康に保つことも重要です。下痢をさせてはもったいないのです!

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