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橋本匠護のコラム
牛の療養食 腎不全編①

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2026年7月17日

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腎不全の療養食は、人や猫では広く普及しており、多くの研究が行われています。一方で、牛では腎不全に対する栄養管理の報告は限られています。また、牛は反芻動物であり、消化や栄養代謝の仕組みが人や猫とは大きく異なります。そのため、人や猫の栄養管理をそのまま牛に当てはめることはできません。

しかし、参考にできる考え方もあります。私はその考え方を参考にしながら、牛では病態や食欲、血液検査の結果などを踏まえて飼料を調整するようにしています。今回は、私が実際の診療で意識しているポイントをご紹介します。

まず前提として、腎不全では原因となる病気を治療することが最も重要です。尿路閉塞など手術が必要な病気では、その治療を優先しなければなりません。そのうえで、全身状態の回復を支えるために飼料管理を行うことが大切です。

私が栄養管理において特に重視しているのは、「水分」「エネルギー」「タンパク質」の3つです。今回は、この中でも最も基本となる水分管理についてご紹介します。

水分を十分に確保する
腎臓は血液をろ過して尿を作る臓器です。前回のコラムでも紹介しましたが、脱水によって腎臓へ流れる血液が減少すると、腎機能はさらに悪化する可能性があります。

自由に飲水できる環境を整え、水分を十分に確保することが超重要です。例えばウォーターカップの故障や汚れ、水温などは飲水量の低下につながることがあります。日頃から必ず確認しておきましょう。

次回に続きます。

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