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橋本匠護のコラム
冬場に白癬と呼吸器病が増える農場

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2026年2月6日

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最近、とある農場で肺炎治療をしていた時の話です。診療をしていると、牛舎内のあちらこちらから「コホンコホン、ゲホッゲホッ」と咳が聞こえてきます。少し心配な気持ちになります。

さらに周囲を見てみると、秋頃までは見なかった白癬が多発しています。農場のYさんに白癬が増えていることを尋ねると、「冬は空気が乾燥しとるから」とそこまで気にされていない様子です。

この白癬と肺炎などの呼吸器病が冬場に発生する原因は、実は同じかもしれません。その原因として考えられるのは「エネルギー(カロリー)不足」です。冬場は体温維持のため、普段より多くのエネルギーを消費します。そのため普段通りの管理だとエネルギー不足に陥ることがあります。

エネルギー不足は免疫低下をもたらします。そのため普段は感染しないような環境中の病原体が感染してしまい、白癬や呼吸器病として現れてくるということです。

ということで、こちらの農場では消毒の頻度を増やしてもらいつつ、普段から使用されている脂肪酸カルシウムを増量してもらうことにしました。脂肪酸カルシウムはエネルギー補給にピッタリです。

ただし呼吸器病が増える場合、RSウイルスなどが関与していることもあります。そのため熱発や咳をする牛が増えた際には、まずは獣医師にご相談いただければと思います。
 
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今週の動画
その舌遊び、牛さんからのSOSです。

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