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戸田克樹のコラム
第519話「鑑定適期」

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2025年12月25日

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 皆さんの牧場では、受精後、もしくは移植後にどれくらいのタイミングで鑑定を実施されていますか?

 次の発情が来なかったら妊娠と見なす鑑定法(ノンリターン法)もありますが、基本的には獣医師、もしくは牧場のスタッフや畜主ご自身で妊娠鑑定を行っている方がほとんどだと思います。鑑定を行う時期については、獣医師同士でもいろいろな考え方があります。シェパードでは胎齢40日ごろを目安にエコーを用いた鑑定を行っております。エコーを用いずに、手だけで鑑定する場合(胎膜スリップや膨満子宮を確認する方法)では、やはり胎齢60日前後が望ましいと思います。

 「早期に鑑定結果を知りたい!!」という考え方から30日前後での鑑定をされる方もいらっしゃるのですが、やはり子宮の扱いによる人為的な流産のリスクがあるため、あまりお勧めはしません。また、早期鑑定では、はっきりわからないこともあります。エコーで羊水が確認されても胎仔が見えなければ胚死滅が起こっていることもありますし、羊水か発情粘液かをエコーの画像で判断することは難しいです。こうなると、結局は再鑑定を行うことになります。また、受胎が確認された場合でもその後の流産の可能性は残るため、結局のところ再鑑定が必要になります。AIの場合ではやはり胎齢40日以降の鑑定が1回で済むのでおすすめです。さらに、40日ごろの鑑定では「次の発情周期が近い」こともメリットのひとつです。不受胎であっても、数日後に再度授精できるチャンスがやってくる可能性が高いのです。こうした点からも、シェパードではこの時期での鑑定を勧めています。

 もし、早期鑑定を行う必要がある場合は、キットを用いた血液妊娠鑑定という方法もあります。採血をしなければならない手間はありますが、子宮を触ることなく結果が分かるため、人為的な流産のリスクはゼロにできます。また、1度に複数頭の検査も可能になるため、作業時間の短縮にもつながります。興味のある方はシェパードのYouTubeチャンネルで鑑定作業を紹介しておりますので、「血液妊娠鑑定 牛」で検索してみてください。


(鑑定ではAI日や牛の番号に間違いがないかを改めて確認することも大切です!)

 
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