(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第530話:培養

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2018年8月2日

 今年の夏は事務所の冷凍庫にアイスが入っています。一人1日1本限定ですが、こんなに暑い時は非常にありがたいです。平均気温が27度を超えるとアイスの売上が爆発的に伸びると聞いたことがありますが、今年はすごいんだろうな~

 今年の6月に入ってから、笹崎獣医師のコラムにもありましたが、シェパードでは積極的に細菌培養を行い、薬剤感受性試験を行うようにしています。小生は学生時代、家畜解剖学教室に所属しておりまして、毎日イノシシの骨をノギスで計測ばかりしていました。社会人になってからも、検査はほとんどすべて検査機関に依頼していたので、微生物の培養等に関しては本当に学生時代の授業でやった時以来になります。スタッフ全員でどうやって日々の診療の中で上手に培養検査をいかしていくかという事に日々頭を使っています。 

 特に現在は気管支肺胞洗浄と鼻腔スワブの検査結果の違いや、本当に問題となる菌をしっかりと捕まえて培養できるかということなど、難しい問題が結構あります。すると・・・・どう考えてもうまく培養や検査が出来なさそうなメンツばかりなので心配になったのか、シェパードで頑張ってくれていたS先生から手書きのそれは、それはご丁寧な検査方法の説明が届きました。「血寒ではマイコプラズマはコロニーを形成しないがβ溶血だけする」という文言は結構興味深いポイントですね。もちろん厳密な検査ではありませんので完璧ではありませんが、一つの注目ポイントとしてみていきたいですね~。本当に感謝です。乳牛の獣医さんはそれこそ乳房炎対策でしょっちゅう菌検査を実施していると思いますが、肉用牛の世界ではまだまだ遅れているような気がしています。

 小生はいつも必ず毎年新しいことにチャレンジするようにしています。今年は細菌培養を頑張って、臨床現場の治療結果を照らし合わせて少しでも良い診療ができるようにしていきたいですね。まだまだ勉強しなければいけない世界は多いです。がんばろっと!

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