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蓮沼浩のコラム
第529話:病気を出さない努力を!

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2018年7月26日

 最近はほとんどビールを飲まなくなりました。飲むのは糖類ゼロ、甘味料ゼロ、プリン体ゼロでAlc.9%のスピリッツ系のお酒ばかりです。健康を気にするなら「飲むな」という話になるのですが、おいしいのではまっています!

 畜産分野では抗菌剤を使用する際の獣医師と生産者を中心とした「責任ある慎重使用」の徹底が大きな問題として取り上げられています。薬剤耐性菌によって家畜に投与する抗菌剤が効きにくくなったり、ヒト様の治療のために使用される抗菌性物質製剤が十分に効かなったりする可能性があることから、特にニューキノロン系の抗生剤や第三世代セファロスポリン系抗生剤の使用に関しては極めて高度に重要と位置づけられ、慎重使用が求められています。小生は仕事柄ものすごくたくさんの薬剤感受性試験の結果を見てきました。ゲップが出るほど見てきました。製薬会社さんの耐性菌の調査にも何回も協力させていただきました。

 その結果を踏まえて、小生が感じている事はと言うと・・・・

 「やっぱり耐性菌は非常に問題である」

ということになります。
マイコプラズマ・ボビスなんて場所によっては惨憺たる結果です。どうすんの?という感じです。さらには病原性大腸菌の問題もあります。

 で、小生の結論。

 病気を出さない努力をもっと頑張ろうよ!!!!!

 ・家畜の健康状態に悪影響を与える飼養環境の改善
 ・適切なワクチン接種
 ・適切な飼料の給与および栄養管理
 ・使用衛生管理基準の遵守

 上記の項目は ― 動物用抗菌剤の「責任ある慎重使用」を進めるために ― という農林水産省が出しているパンフレットに掲載されている項目になります。

 ちょっと漠然とした内容ですが、どれも非常に重要なことになります。確かに簡単にはできない事も多いと思います。でも、小生達産業動物獣医師だけでなく、生産者の皆さんも現場でできることから何とか踏ん張って飼養衛生管理の改善に向かって取り組み、牛さんの疾病を減らす方向へ進まなくてはいけないと切に、切に思っています。シェパードでも、これからさらに抗菌薬の適正使用に関して頑張って取り組んでいかないといけないと考えています。難しいことも多いけど・・・・

 ちなみに・・・今回のコラムは「ストロングドライ」を飲みながら酔っ払って書いているので良くわからないけど、スミマセン!
 
 
 
 
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