2018年5月16日 さて、生まれてはじめて子牛が口にするミルクには「初乳」という別名がついています。 そもそも初乳って何でしょうか。なぜ特別な存在なのでしょうか。 初乳と通常のミルクとの大きな違いは「免疫抗体の有無」ですよね。 抗体には病原体にくっついて白血球に「ここだよ!敵はここだよ!」と知らせたり、病原体の動き、増殖力、病原性などを弱めたりする作用があります。弱った病原体は子牛自身の免疫細胞によって退治され、体の外に排出されます。 しかし、抗体がないと、免疫系統は未熟です。外部から侵入してきた病原体に対して免疫細胞はうまく対応できません。病原体の増殖スピードについていけず、病気になり生命の危機へとつながっていくかもしれません。 初乳を飲んでいるか、飲んでいないかはたったそれだけの違いですが、その後の子牛の人生(牛生?)を大きく左右する違いへと変わっていくのです。 初乳に含まれる抗体にはどんなものがあるのでしょうか。 つづく ● 中国物産株式会社では、牛用飼料販売の営業員を募集しています。会社見学大歓迎です。募集内容はこちらからご確認ください。 前の記事 第184話「子牛の下痢が悩ましい!⑪~よくないミルクの原因はPart 2~」 | 次の記事 第186話「子牛の下痢が悩ましい!⑬~初乳の成分~」 |