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松本大策のコラム
またまた中国情報とか和牛の中国輸出の可能性とか

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2018年5月11日

 察しのいいみなさんなら、すでにお気づきでしょうけど、、そうです!ネタが切れてます(笑)。でも、なかなか本当の情報が伝わりにくい中国という隣国の雰囲気だけでもお伝えできれば、という思いもあります。

 じつは、中国の政府関係者からここ数ヶ月言われていることがあります。それは、和牛を輸入したいということです。無視もできない地位の方ですし、なんと言っても和牛を輸出できれば、肥育農家さんにとっても利益を得るチャンスです。そこで先月、農水省をお尋ねして和牛輸出のプロセスについてお話を伺って来ました。
 一言でいうと「まずは二国間協議のために打ち合わせをしなければ始まらない」とのことで、実際僕も以前調べた時、これは相当ハードルが高いな、と感じていました。今月そのことを件の政府の方に話したところ、「日本と中国は仕事の仕方が違う。習近平さんが、融和ムードを作りたいと考えている今なら自分の承認で話が進むから、日本から中国の日本大使館を通じて話を持ってくれば良い」と、いかにもじれったそうに言われました。僕は、まだ半信半疑ですが、とにかくそんなにいうならどこかの企業と組んで日本大使館に話を持って行ってみようと思っています。
 ま、僕はいつもいきなりで大雑把ですから笑われるのは慣れていますしね。でも実現できたらいいですよね。

 2003年の牛肉オレンジ輸入解禁で、F1やホルスの価格が下落して、これでは技術論では助けられない、となんのツテもなく中国に渡って交渉したときも、中国で牧場を作っていい肉を食べてもらって、一人当たりの牛肉消費を日本人の半分まで上げれば、中国国内で70万tの牛肉が不足して、オーストラリアやアメリカの牛肉が、日本ではなく中国に流れる!と、確信犯的にやってみるしかないじゃん!とやって、今なんとか成功しています。牛肉輸出も動いてみないとどうなるか分かりませんからね。

 今月の指導牧場のお肉です。クライアントのお肉やさんが経営する高級焼肉店で食べてきました。うまいよ!


(今月のお肉)

 そのお店のロケーションと、6月の国際会議に向けた中央政府の意気込みをビデオで出しておきますね。なんてったって、日本円にすると2兆円かけて、建物や道路を作り変え、見栄えを良くしてますからね。

(コンサルしている高級焼き肉店 牛道)


(牛道から見える6月の国際会議の会場とそのためのイルミネーション)
 
 
僕の感想は、「 めちゃくちゃもったいない! 」
 
 
 
 
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