2018年1月12日 みなさん、牛さんを飼っているといろいろな病気を経験なさると思います。でも良く気をつけてみると、「癌」にかかった牛さんのお話しはほとんど耳にしたことがないのではないでしょうか? 癌は、人間では病気による死亡原因の一番として知られていますよね?(日本のように医学が発達した先進国の話ではありますけどね。世界中の病気の2/3以上は、じつは寄生虫病なのです。)牛さんは癌にかかりにくい動物なのでしょうか?人間はいろいろな合成の発癌物質を食べていますから癌にかかりやすいのは事実ですが、そういう要因を除くと、牛さんも人間も癌になる確率は変わらないようです。 それではなぜ牛さんの癌の話はあまり耳にしないのでしょうか?それは、1つに「多くの牛さんの生きられる時間が短い」ということが原因です。肥育牛なんか、実際の寿命の1/10くらいしか生きていません。人間でも、多くの癌は加齢とともに増えます。ですから、若いうちに死を迎える肥育牛では、癌の発生率が低くなるのは当然ですよね?人間の役に立つために、実際の寿命の1/10も生きられない!という事実を心にとめて、短くても精一杯しあわせな一生にしてあげましょうね。 あれ?それじゃ、長生きしている繁殖牛や種雄牛は?という想いがわきますよね。その続きはwebで。じゃなくて次回! つづく 前の記事 新年のご挨拶(2018年元旦) | 次の記事 牛さんと癌 その2 |