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蓮沼浩のコラム
「第２０１話　「BVD-MDって何だ？」」

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2010年10月7日

　さて今回のコラムからは「BVD-MD」について色々考えてみようと思います。小生が農家さんで「BVD-MD」について知っていますか？と聞くとほぼ100パーセントの確率で「何それ？」「いや〜知らんど、何よ？」「そげんもん聞いたことなか〜」という返事がかえってきます。人によってはDVDと間違えている人もいました。おそらくDVDプレーヤーやミニディスクと勘違いしたのでしょう。今度は獣医さんになるとさすがにほぼ１００％がその存在を知っています。しかし、その獣医さんでも「BVD-MD」の何が問題であるのかをよく理解している人は意外と少ないような気もします。じつはこの「BVD-MD」というのはBVD-MDウイルスによりひき起こされる病気の名前なのです。もう１０年以上前から北海道を中心に多くの獣医さんが警鐘を鳴らしています。家畜保健所の獣医さんも一生懸命注意を呼びかけ、日々がんばっています。しかし、和牛の生産農家さんや肥育農家さん、そして主に肉用牛の診療をしている獣医さんは「BVD-MD」などほとんど頭にありません。基本的には「何やそれ？」です。そこで今回からできるだけわかりやすく独自の視点でこの「BVD-MD」に切り込んで見ようと思います。「BVD-MD」について知らなかった方は頭の片隅に少しでも入れておいていただけたら幸です。
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