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ストレスってやーねぇ!(GABAの使い道)

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2019年10月7日

シェパードでは獣医師を募集しています
 シェパードでは、関東地区の獣医療が不足している地域を支援するため、栃木県那須塩原市に支所を設けることにいたしました。2020年の4月に開設する予定です。経験、未経験は問いません。シェパードで研修後、現地勤務となります。募集内容は こちら から。

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 みなさん、この生きにくい世の中で日々本当にご苦労様です。お医者さんや獣医さんにもしても、「ま、訳わからないときは、ストレスってことにしとけばいいか」みたいな感じになってますよね?いや!それじゃいかん!!本当はいけないのです。だって、ストレスによる身体の反応というのは、ある程度予測出来るのです。まぁ、人間はいろいろと精神的にも複雑なので、本当に難しいのだと思いますが、僕たちが相手をしている「牛さん」は、僕たちよりもずっとおおらかで心のキャパも大きいので、ストレスへの反応やその対応もずっとシンプルに考えられると僕は考えています。

 僕が現場で感じる「牛さんのストレス」は、ざっと言えば知らない仲間と群れを作る「群編成ストレス」、去勢や除角など痛いこと、台風みたいに訳わからないこと、暑さや寒さ、などでしょうか。

 これらのストレスの影響は、かなり軽くしてあげることが出来ます。テレビコマーシャルでも「ストレスと闘うあなたにGABAチョコレート」って宣伝してるでしょ?あのGAVAって、添加剤に使い始めたのは牛さんの方が早い位なんですよ。元々は、乳酸菌が作り出すもので、ゼノアックの「モラフィット」という固形の糖蜜ブロックの中に入っています。ここで注意していただきたいのは、「モラリックス」という第一胃粘膜を育てるのに重要な固形糖蜜もあるので、間違えやすいということです。モラリックスは、ビタミンAも多く含まれて、第一胃を育てるのには大変良いものですが、残念ながらGABAは入っていません。GABAはストレスを受けたときの身体への影響を軽減する働きがあるのです。

 ここで大切なのは、「GABAはストレスを受ける前から与えておく!」ということです。つまり、除角や去勢の時は、その前の日から、導入時は出来るだけセリ市場にいるうちに与え始める、ということです。そういう使い方をするのには、固形のモラフィットよりも、ペレット状に加工した「モラフィットSP」というものが便利です。そして、モラフィットSPには、固形モラフィットよりもキロあたり倍のGABAが含まれているというのも効果を出しやすい点です。

 元々は、肥育牛の出荷時のストレスを軽減して、肉色の悪化を防ぐという目的で開発されたのですが、僕は親付けの子牛を育成群にまとめるときなどに使っていただいて、肺炎の予防に効果を上げていますよ。

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